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校長ブログ

教育活動の改善のために(復元可能な情報の共有化をいかにすべきか)

 本日4月10日(木)1・2限は3学年進路ガイダンスを拝見しました。1限は格技場での全体会、2限は各教室にて分野別の講演会の運びでした。2限は来客対応のため、拝見できずでしたが、1限の講師講演は、3年生の進路決定に至るスケージュール感、留意事項が適切にまとめられており、よいイベントであったと思います。

 昨日4月9日(水)は、1限は体育館での3年生の学年集会、2限は体育館での1年生の自転車安全講習会、3限は格技場での2年生の学年集会と3つの学年の3つの学年行事を拝見しました。各学年とも、話者の位置を変えたり、生徒の座席間隔を工夫したり、生徒に効果的な集会になるよう、内容以外にも様々な工夫をしている様子がありました。

 3学年の学年集会では冒頭の学年主任のあいさつに始まり、教務担当からは学習指導上の留意事項が行われ、進路担当2名からは、年度当初に必要な進路情報だけでなく、今後の生き方在り方にに繋がる心構えのお話もありました。1年生の自転車安全講習会では、中高生で多い自転車事故の防止のため、1学年の生徒指導担当が、パワーポイント資料を丹念に使用し、クイズ形式で安全講習会を行っていました。2学年の学年集会でも年度当初の指導が丁寧に行われており、各先生方の講話の中でも、若手の先生が「顔をあげて先生方の話を聞いて欲しい、聞いている生徒の表情を見て、この生徒は理解しているか、理解していないかを判断し、理解していないようであれば説明の仕方を変えるなどの対応をするのだから」と生徒に注意喚起を行っていました。まさにその通りと思いました。話者以外の先生方の様子を見ると、話者の話を聞きながらも、自分のクラスの生徒がしっかり講話が聞けているか、生徒の表情が見える位置に自分の立ち位置を工夫している職員もいたように思います。

 3コマ拝見して感じたのは、どの学年の学年行事も、各先生方は丁寧な事前準備をして、生徒に有用な情報を適切に提供してくれていることです。それに生徒は熱心に講話を拝聴しています。しかし、40~50分、4~5人の話者が話を続けると、最初の話者の話の記憶が薄れてくるようにも思います。これは生徒ばかりでなく、職員間の朝の打ち合わせについても同様な状況が生じることもあると思っています。

 情報の伝達と共有、得た情報を他者に再伝達あるいは自己で活用する(復元)。これらをスムーズにできる環境、手法を用意できれば、教育活動はより効果的に効率的に進むと思います。より効果的で効率的な教育活動を目指しての業務改善を目指していきます。

 

 

 

 

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小さな「カイゼン」の積み重ねを

 本日、4月9日(水)は新年度開始2日目。各学年とも年度当初のガイダンスが続きます。朝の管理職打ち合わせの際、新着任の教頭先生と「校務把握のために、学年集会などの年度当初の事業は、可能な限り全て見に行こう!」と確認し、先生方のご指導を拝見しました。

 朝の登校指導に、私も短時間だけですが、校門に立ってみました。駅近の本校ですが、生徒は車道を開け、しっかり登校できているように思いました。駅前の街路の狭い通学路の要所要所に、今日から3日間の限定ですが、生徒指導部の提案で、先生方が立哨指導してくれているおかげでもあると思います。正門を入る生徒の多くが、きちんと朝の挨拶もできていました。大変ありがたい限りです。

 実はこの公の立哨指導とは別に、学食の自販機前で毎日自発的に、登校する生徒への朝の声かけをしている職員がいます。昨年度の転入職員で、異動してきたばかりなので、学習指導や生徒指導をスムーズに行うためには、生徒に顔を覚えてもらうのが一番だから、自発的に朝の立哨を行っているのだと本人は言っていました。年度途中から、その行為に共感した職員が1人加わり、昨年度は主に2人で、時には教員志望の男子生徒が1名加わり、朝の挨拶運動を行っておりました。

 今朝の正門指導を切り上げ、職員朝会のため、職員室に向かう途中に自販機前を見ると、なんと3人目の職員の姿が!

 職場での自発的な小さな日常の改善が、多数の継続的な「カイゼン」の波になる可能性を確信した瞬間でした。

 

 

 

 

 

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令和7年度入学式挙行致しました。

 4月8日(火)13:00より、本校体育館を会場に、令和7年度入学式を挙行致しました。開式の1時間前頃から続々と入学生及び保護者の方々がお見えになりました。当日は朝、始業式をしてからの会場作成でしたので、慌ただしくもありましたが、会場作成にあたって頂いた3年生生徒、指揮・対応していただいた先生方のお陰で、スムーズに準備は進みました。

 始業式、入学式等の式典の際、役務上、壇上から挨拶をさせていただく機会が多いのですが、今までの勤務校に比して、本校は生徒と目線が良くあうように思っています。顔をあげて、相手の表情を見て、しっかり話しを聞こうとしている生徒が非常に多いように思います。真剣に向き合ってくれている生徒に対し、どんな学びを提供できるか、我々も毎日が真剣勝負の場面だと思っています。

 今回も来賓の皆様からは、「職員の熱意と生徒の良さが良く感じられる大変素晴らしい入学式であった」とのお褒めの御言葉を頂戴しました。大変嬉しい限りでした。

 個人的な内容になりますが、lineにて、隣県にお住まいになる中学校時代の恩師からご連絡を頂戴いたしました。先生お住まいの地域の桜は今満開だとのお話と、現場で勤務する私への温かい励ましのお言葉がありました。入学式当日の本校の桜は、まだ若干のつぼみも目立ち、満開には至らずの感じでした。私が先生にお会いしてから40年以上の月日が流れました。今も温かく見守って頂いております。小川高校に入学した生徒諸君にも、自分の人生を豊かにする友人、先輩、後輩、先生方との出会いがきっとあるはずです。人との出会いを大切にしてほしいと強く願っています。

 ご来校していただいた皆様に、本校の良さを存分に感じていただけるような教育実践を、今後も積み上げてまいります。

 

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千里の馬は常に有れども伯楽は常には有らず(指導の改善を目指して)

 2月10日(月)正午をもって、令和7年度入学者選抜の出願が終了しました。本校の志願者は217名で倍率は1.10倍。多くの皆さんに本校をご期待いただき、選択していただき、心より御礼申し上げます。本校だけでなく、受検に臨む皆さんの将来に幸あれ、と祈念申し上げます。

 話は変わりますが、2月7日(金)5限、本校勤務のALTの指導状況確認の来客がありました。お客さんとともに5限の2年生の英語コミュニケーションの授業を見学に。授業の内容は、受講生徒全員に「将来の夢」について、英語でプレゼンさせるものでした。本校教諭とのチームティーチングで、彼女は生徒の発表に適切な寸評を行い、授業は進行していきました。そして、最後の1人の発表が終わり、ALTの総括の講話。私がカメラを向けたとき、突然カメラを避けるような素振り。恥ずかしいのかな、撮影NGかな。と一瞬思いましたが、大粒の涙。この日が今年度、彼女の2年生での最終講義だったのです。彼女には授業だけでなく、スピーチコンテストの支援や英作文指導、国際交流業務等、様々な学習指導に支援していただきました。生徒にしっかり向き合い、熱心に指導してきたからこそ、流せる涙であったように思います。

 表面に現れた「点数」だけでなく、表面に現れにくい「生徒の可能性」をしっかり信じて指導していける、「名伯楽」たる教職員の成長も、今後とも目指して校務運営していきたいと強く感じました。

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2月6日(木)5・6限第2学年「おがわ学説明会」実施しました

 過日、2月6日(木)5・6限に、2年生の「おがわ学説明会」を実施しました。「おがわ学」は令和元年度に小川町の小・中学校と本校で導入された、地元小川町をフィールドとした、地域課題設定・課題解決型の探究型授業で、この2年生が7回目の該当学年になります。担当職員から、「5限冒頭に講話を。」と依頼されていましたので、何を話すか、少し、考えていました。

 当日、20分の持ち時間がありましたが、私が話した内容は、ずばり「校長職はおがわ学である」という内容でした。私は小川高校に着任が決まって以来、母の実家があり、幼いころより何度か来訪したことがあるものの、はじめて本格的に小川町をリサーチしたように思います。小川町の歴史、文化、人口の変遷、産業の変遷、交通、小中学校の所在地と学区・在籍児童生徒数の変遷etcをまずは調べてみました。加えて総合的探究・地域研究に関する書籍にあたり、更に大学の地域政策系の学部の社会人講座を6週間にわたり聴講し、また、役場や地域の様々な方々にお会いしてお話を聞かせていただきました。こうしたことを踏まえながら、小川高校が地域においてこのような存在であってほしい、小川高校の生徒たちにこのように育ってほしい、先生方とこのような学校づくりをしたい、とこれまでアイデアを温めてきました。そして振り返って考えてみると、「これって結局「おがわ学」だよね」との結論に至ったわけです。

 地域のことをリサーチし、そこで見つけた課題を仲間(本校の教職員・生徒・地元等関係の皆さん)たちと共有し、実践し、解決を目指す。うまくいかなかった部分については、再度研究し、改善策を再検討し、実践する。校長職の在り方も、まさに探究型学習のように感じています。今年度着任したばかりなので、しばらく本校で勤務するつもりでおりますが、いつの日か、異動をした際には、また新たな地域で、同じサイクルで勤務することになると思います。ゆえに「おがわ学」というのは、小川町という地域をフィールドにしてはいますが、生徒にとっても、将来、どこの地域、どんな仕事に就こうとも、将来にわたって継続する有効な学びの形を学ぶということであると思います。

 「おがわ学」による実践、コミュニケーション力の向上を含む非認知の力の向上と知識理解を含む伝統的な学力の向上の両立を目指し、本校生徒には、自らの人生を豊かにする自分だけの学びのシステムを小川高校での学習を通じて確立してほしいと願ってやみません。

 

 

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大河駅伝に陸上部・教員チーム参加しました

 2月9日(日)、小川町立大河小学校をスタート・ゴールとする大河駅伝に、本校陸上部と職員チームが参加しました。大河駅伝は昭和57(1982)年に第1回が行われた地域行事で、小川町の大河地区の各町内からチームが出て行われているスポーツ行事です。かつては各町内すべてを走破する規模で行われていたとのことですが、今回は各区間1キロ前後と、参加しやすい距離での実施でした。昨年度は本校サッカー部の諸君の参加があったようですが、今年度は陸上部の諸君が参加とのこと、そして、なんと、アンカーを主将の教頭が務める、小川高校職員チームが初参戦。教頭・社会・社会・社会・音楽という有り得ない教科バランスでの参戦です。これは応援に行くしかありません。

 8:30からの開会式ののち、グランドでの入念なアップ。そして10:00のスタート。小川町の小林教育長さんのご配慮で、各中継地点への巡回に同道させていただきました。

 児童生徒・高校生・一般・そして本校職員、選手の皆さんの真剣な走りを目の当たりにし、また、沿道の地域の皆さんの応援の様子や、(株)センティードの笠原和樹社長さんが競技役員として荷物運搬車を運転されていらっしゃったり、地域の皆様のご尽力で、今継続している行事はだいぶ減ってきていますが、かつて、多くの地域で行われていた地域行事が現在も継続していることの素晴らしさを強く感じました。来場されていた高橋町議会議長様や小川西中教頭先生ともお話ししましたが、本校も地域の活性化に役立っていけたら良いなと職員一同、考えております。結果は本校陸上部が準優勝、職員チームが9位でした。大会翌日の本日、参加職員は無事に出勤しています。

 

 

 

 

 

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余熱いまだ冷めやらず(将来構想委員会の活動)

 先週1月30日(木)、梅野先生による職員研修会を実施しました。研修会終了後、若手の先生方が梅野先生を囲んで、色々質問をさせていただいたのは別掲の通りです。週を持ち越し、今日2月3日(月)も余熱は冷めやらずといった感じです。

※梅野弘之先生ブログ

「県立小川高校で生徒募集テーマに先生方向け講演会」https://e-mediabanks.com/2025/01/30/lecture-20/

「今の若い世代は我々昭和世代より「質問力」があるようだ」https://e-mediabanks.com/2025/01/31/lecture-21/

 

 本日、7限終了後の16:30から、将来構想委員会の会議の招集がかかりました。メインのメンバーは、杉戸高校さん来校時の職員研修会参加の先生方、梅野先生ご講演終了時の質疑応答に加わった先生方になります。一般的に学校の教育活動は、時期ごとの決まった学校行事も多く、既存の校内組織はルーティンワークをこなすのに精一杯である事が多いと思います。本校では、校務のブラッシュアップを目指し、昨年末に自薦他薦を問わず、委員を募ったところ、応じてくれたのは、なんと13名もの先生方。

 今日も熱い議論が交わされました。毎日の小さな努力が積み重なり、気がつけば小川高校が素晴らしい学び舎になる予感を強く感じています。

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「人は城、人は石垣、人は堀~」(個別相談会実施しました・小川町スポーツ賞表彰式参加しました)

 本日、2月1日(土)は個別相談会の実施日。管理職と教務担当者中心で対応致しました。来校頂いた皆様には最後の最後まで、本校を進路の選択肢に加えて頂き、感謝申し上げます。3月の入学許可候補者説明会で、再び皆様にお会いできる事、楽しみにしております。

 午前の業務を終え、午後からは「小川町スポーツ賞」の表彰式出席のため、リリック(小川町中央公民館)へ。今年度インターハイに出場した陸上部と少林寺拳法部の生徒、合計6名を表彰して頂きました。町スポーツ協会の瀬川会長様をはじめ理事会の皆様には格別のご配慮を頂戴し、心より感謝申し上げます。島田町長様、高橋町議会議長様、小林教育長様、教育委員会生涯学習課の磯田課長様をはじめとする地元小川町の皆様にも本校教育活動への温かい応援の言葉を頂戴致しました。生徒の自己実現の追求とともに、自分以外の周囲のために努力できる人材の育成に、今後も精進してまいります。

 

 

 

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講師梅野弘之先生による職員研修会実施しました

 1月30日(木)15:50から、本校図書館にて、「学校広報と生徒募集の基本戦略」の講演題にて、株式会社メディアバンクス代表取締役の梅野弘之先生を講師にお迎えして、職員研修会を実施いたしました。梅野先生には昼過ぎにご来校いただき、本校5限の授業をご覧いただき、学校の雰囲気をご確認いただきました。その後、校長室にて、情報交換をさせていただき、会場の図書館へ。3年生の学年末考査、入学者選抜用務等、用務多忙のところ、30名近い本校職員が研修会に参加してくれました。

 梅野先生のプレゼンは、生徒募集用務についての公立・私立の比較や、生徒募集用務によって改善される学校環境への言及、生徒募集上の注意点などでした。なかでも私が感銘を受けたのは、「(学校の)売りは必ずある 見つけて育てる」のくだりで、100年になろうとする伝統校である本校には他校にない魅力が必ずあり、それを見つけてしっかり育てれば、学校は必ず今以上に素晴らしくなるとのエールを頂けたことでした。

 研修会が終わった後も余熱が残り、有志の先生方が梅野先生を囲み、質問攻めをさせていただきました。その後、再び校長室での情報交換と、私も教頭も本校職員にとっても、本当に得難い1日になりました。梅野先生、ご指導大変ありがとうございました。歩みを止めず、職員一同、たゆまぬ校務改善を1歩1歩進めていこうと思います。

 

 

※ 着任以来、多くの皆様から学校へのエールを頂いております。

講師梅野先生のブログ(「県立小川高校で生徒募集テーマに先生方向け講演会」https://e-mediabanks.com/2025/01/30/lecture-20/

杉戸高校松本校長先生の校長日誌(【校長日誌】学校間の学び合い https://sugito-h.spec.ed.jp/blogs/blog_entries/view/437/3acf681dd1e5df33f7d35f6bd4eb60c2?frame_id=483)に本校をご紹介して頂きました。

ご配慮に心より感謝申し上げます。 

 

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埼玉起業人発掘プロジェクト見学しました@りそなコエドテラス

 本日、1月29日(水)は定時制の打合せ出席後、本日分の決裁を済ませ、急ぎ川越に移動。埼玉りそな銀行さんプロデュースの「埼玉起業人発掘プロジェクト」の拝聴に向かいました。会場は埼玉りそな銀行の旧川越支店、大正ロマンの漂う名建築の「りそなコエドテラス」。9月22日(日)に実施した本校の起業体験プログラムでの「小川高校マルシェ」で、物品販売に場所をお借りしたあの場所です。登壇者としてパネルディスカッションを行うのは、本校の「おがわ学」の指導者をお務め頂いた小田穂氏や、起業体験プログラムで「株主」になって頂いた(株)セキネシール工業の関根俊直社長さん、石蔵の美しいコワーキングスペースNESToも経営されている(株)センティードの笠原和樹社長さん他、地元企業の若き経営陣。これは何か面白いネタが見つかりそうです。夜陰に紛れて、会場にこっそり向かいました。

 会場後方から様子を覗いていると、びっくり、本校職員の姿が。校務改善のネタ探しの私同様、彼もおがわ学のネタ探しの行脚の模様。聴衆のご迷惑にならないように気をつけながら、資料にメモの筆を走らせました。

 感想を簡潔にお話すると、登壇された若き経営者の皆さんは、熱意あふれ、地域の強み、弱み、地域現状をしっかり分析し、地域(社会)貢献を含む社業の可能性を真摯に追求しているように感じました。昨日、杉戸高校さん来校前の午前中、町役場と大学関係者が本校にお出でになり、本校校務の可能性について、意見交換致しましたが、その時に、話題になった内容と同様の話が、若き経営陣からもお聞きすることができました。

 行政、企業、大学、そして高校。立ち位置、切り口はそれぞれ違いもありますが、問題意識や課題感は共有できているように思います。「人と人が出会い、繋がり、結ばれる」興味深いイベント情報をご提供頂きました埼玉りそな銀行、コエドテラスの皆様に心より感謝申し上げます。ライトアップされたコエドテラスは美しかったです。

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