東京大学大学院「自然環境デザインスタジオ」最終講評会+交流ワークショップへの生徒参加
1月19日(日)、大谷石の外装が美しい蔵造の建物である「コワーキングロビーNESTo」にて開催されました、東京大学大学院新領域創成科学研究科の寺田徹先生のゼミの研究発表・ワークショップに参加してまいりました。
当日は「小川町の魅力を高めるまちづくり・地域づくりの提案」と題する研究発表で、寺田先生のゼミの大学院生3グループのご発表があり、ご発表後にワークショップを実施し、意見交換会を行うという流れでした。小川町のにぎわい創出課様から「外から見た小川町の魅力表現とワークショップによる町民との交流事業」として、「令和6年度大学生等の若い世代との連携活動費補助金」の助成金が付いて行われている事業でもあります。本校の「おがわ学」の講座との親和性もあり、「おがわ学」の講座にも、寺田先生、大学生の皆様にご来校いただき、「小川町を高校生にとって居心地の良い町にする提案を考えよう」のテーマでご指導頂きました。そうした経緯から、本校3年生が2名、ワークショップに参加することでもあり、私も勉強させていただきました。
発表のテーマは「おがわ型農業の発信に向けたウェブデザイン(仮)」、「小川町のインクルーシブまちづくり(仮)」、「音環境からみた親水公園の空間デザイン(仮)」の3題で、指導講評のご担当として企業・研究者の方々のご参加もあり、また小川町役場のご担当や地域の関係の皆様のこ来場、ご参加もありました。どの研究発表も、地域実情を丹念にリサーチした上で、かつ学問的でもあり、本校生徒たちも、大変楽しく、充実した時間を過ごせたと思います。ワークショップの中で、参加の皆様が本校生徒を、「一人前の参加者」として遇して下さる。こうした一コマ一コマが「ひとを大人に成長させていく」のではないかと強く感じました。
私自身は「おがわ型農業の発信に向けたウェブデザイン(仮)」のワークショップに参加させていただきました。発表の要旨は、有機農業に取り組む個々の事業者さんの価値ある取組の情報を、ウェッブ上に情報集積し、外部者に小川町の有機農業の良さ等を、効果的に紹介していく試みのお話でした。お話を学校に置き換えて考えていくと、個々の職員が学習指導、部活動、進路指導、行事対応etc、様々な良質な取り組みをしている学校は沢山あると思います。そうした校内のコンテンツを関係づけ、「生徒の学びの新たなストーリー」に再構成できれば、新規業務を立ち上げずに、充分魅力的で新たな学校価値を創出できるのではないかと思います。そんなことを夢想しながら、大変楽しいひと時を過ごさせていただきました。
良い機会を頂きまして、寺田先生をはじめとする東京大学大学院新領域創成科学研究科の皆様、指導講評の先生方、いつもご支援を頂いております小川町役場、そして地元の皆様に改めて感謝申し上げます。