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2月6日(木)5・6限第2学年「おがわ学説明会」実施しました

 過日、2月6日(木)5・6限に、2年生の「おがわ学説明会」を実施しました。「おがわ学」は令和元年度に小川町の小・中学校と本校で導入された、地元小川町をフィールドとした、地域課題設定・課題解決型の探究型授業で、この2年生が7回目の該当学年になります。担当職員から、「5限冒頭に講話を。」と依頼されていましたので、何を話すか、少し、考えていました。

 当日、20分の持ち時間がありましたが、私が話した内容は、ずばり「校長職はおがわ学である」という内容でした。私は小川高校に着任が決まって以来、母の実家があり、幼いころより何度か来訪したことがあるものの、はじめて本格的に小川町をリサーチしたように思います。小川町の歴史、文化、人口の変遷、産業の変遷、交通、小中学校の所在地と学区・在籍児童生徒数の変遷etcをまずは調べてみました。加えて総合的探究・地域研究に関する書籍にあたり、更に大学の地域政策系の学部の社会人講座を6週間にわたり聴講し、また、役場や地域の様々な方々にお会いしてお話を聞かせていただきました。こうしたことを踏まえながら、小川高校が地域においてこのような存在であってほしい、小川高校の生徒たちにこのように育ってほしい、先生方とこのような学校づくりをしたい、とこれまでアイデアを温めてきました。そして振り返って考えてみると、「これって結局「おがわ学」だよね」との結論に至ったわけです。

 地域のことをリサーチし、そこで見つけた課題を仲間(本校の教職員・生徒・地元等関係の皆さん)たちと共有し、実践し、解決を目指す。うまくいかなかった部分については、再度研究し、改善策を再検討し、実践する。校長職の在り方も、まさに探究型学習のように感じています。今年度着任したばかりなので、しばらく本校で勤務するつもりでおりますが、いつの日か、異動をした際には、また新たな地域で、同じサイクルで勤務することになると思います。ゆえに「おがわ学」というのは、小川町という地域をフィールドにしてはいますが、生徒にとっても、将来、どこの地域、どんな仕事に就こうとも、将来にわたって継続する有効な学びの形を学ぶということであると思います。

 「おがわ学」による実践、コミュニケーション力の向上を含む非認知の力の向上と知識理解を含む伝統的な学力の向上の両立を目指し、本校生徒には、自らの人生を豊かにする自分だけの学びのシステムを小川高校での学習を通じて確立してほしいと願ってやみません。