2025年2月の記事一覧
千里の馬は常に有れども伯楽は常には有らず(指導の改善を目指して)
2月10日(月)正午をもって、令和7年度入学者選抜の出願が終了しました。本校の志願者は217名で倍率は1.10倍。多くの皆さんに本校をご期待いただき、選択していただき、心より御礼申し上げます。本校だけでなく、受検に臨む皆さんの将来に幸あれ、と祈念申し上げます。
話は変わりますが、2月7日(金)5限、本校勤務のALTの指導状況確認の来客がありました。お客さんとともに5限の2年生の英語コミュニケーションの授業を見学に。授業の内容は、受講生徒全員に「将来の夢」について、英語でプレゼンさせるものでした。本校教諭とのチームティーチングで、彼女は生徒の発表に適切な寸評を行い、授業は進行していきました。そして、最後の1人の発表が終わり、ALTの総括の講話。私がカメラを向けたとき、突然カメラを避けるような素振り。恥ずかしいのかな、撮影NGかな。と一瞬思いましたが、大粒の涙。この日が今年度、彼女の2年生での最終講義だったのです。彼女には授業だけでなく、スピーチコンテストの支援や英作文指導、国際交流業務等、様々な学習指導に支援していただきました。生徒にしっかり向き合い、熱心に指導してきたからこそ、流せる涙であったように思います。
表面に現れた「点数」だけでなく、表面に現れにくい「生徒の可能性」をしっかり信じて指導していける、「名伯楽」たる教職員の成長も、今後とも目指して校務運営していきたいと強く感じました。
2月6日(木)5・6限第2学年「おがわ学説明会」実施しました
過日、2月6日(木)5・6限に、2年生の「おがわ学説明会」を実施しました。「おがわ学」は令和元年度に小川町の小・中学校と本校で導入された、地元小川町をフィールドとした、地域課題設定・課題解決型の探究型授業で、この2年生が7回目の該当学年になります。担当職員から、「5限冒頭に講話を。」と依頼されていましたので、何を話すか、少し、考えていました。
当日、20分の持ち時間がありましたが、私が話した内容は、ずばり「校長職はおがわ学である」という内容でした。私は小川高校に着任が決まって以来、母の実家があり、幼いころより何度か来訪したことがあるものの、はじめて本格的に小川町をリサーチしたように思います。小川町の歴史、文化、人口の変遷、産業の変遷、交通、小中学校の所在地と学区・在籍児童生徒数の変遷etcをまずは調べてみました。加えて総合的探究・地域研究に関する書籍にあたり、更に大学の地域政策系の学部の社会人講座を6週間にわたり聴講し、また、役場や地域の様々な方々にお会いしてお話を聞かせていただきました。こうしたことを踏まえながら、小川高校が地域においてこのような存在であってほしい、小川高校の生徒たちにこのように育ってほしい、先生方とこのような学校づくりをしたい、とこれまでアイデアを温めてきました。そして振り返って考えてみると、「これって結局「おがわ学」だよね」との結論に至ったわけです。
地域のことをリサーチし、そこで見つけた課題を仲間(本校の教職員・生徒・地元等関係の皆さん)たちと共有し、実践し、解決を目指す。うまくいかなかった部分については、再度研究し、改善策を再検討し、実践する。校長職の在り方も、まさに探究型学習のように感じています。今年度着任したばかりなので、しばらく本校で勤務するつもりでおりますが、いつの日か、異動をした際には、また新たな地域で、同じサイクルで勤務することになると思います。ゆえに「おがわ学」というのは、小川町という地域をフィールドにしてはいますが、生徒にとっても、将来、どこの地域、どんな仕事に就こうとも、将来にわたって継続する有効な学びの形を学ぶということであると思います。
「おがわ学」による実践、コミュニケーション力の向上を含む非認知の力の向上と知識理解を含む伝統的な学力の向上の両立を目指し、本校生徒には、自らの人生を豊かにする自分だけの学びのシステムを小川高校での学習を通じて確立してほしいと願ってやみません。
大河駅伝に陸上部・教員チーム参加しました
2月9日(日)、小川町立大河小学校をスタート・ゴールとする大河駅伝に、本校陸上部と職員チームが参加しました。大河駅伝は昭和57(1982)年に第1回が行われた地域行事で、小川町の大河地区の各町内からチームが出て行われているスポーツ行事です。かつては各町内すべてを走破する規模で行われていたとのことですが、今回は各区間1キロ前後と、参加しやすい距離での実施でした。昨年度は本校サッカー部の諸君の参加があったようですが、今年度は陸上部の諸君が参加とのこと、そして、なんと、アンカーを主将の教頭が務める、小川高校職員チームが初参戦。教頭・社会・社会・社会・音楽という有り得ない教科バランスでの参戦です。これは応援に行くしかありません。
8:30からの開会式ののち、グランドでの入念なアップ。そして10:00のスタート。小川町の小林教育長さんのご配慮で、各中継地点への巡回に同道させていただきました。
児童生徒・高校生・一般・そして本校職員、選手の皆さんの真剣な走りを目の当たりにし、また、沿道の地域の皆さんの応援の様子や、(株)センティードの笠原和樹社長さんが競技役員として荷物運搬車を運転されていらっしゃったり、地域の皆様のご尽力で、今継続している行事はだいぶ減ってきていますが、かつて、多くの地域で行われていた地域行事が現在も継続していることの素晴らしさを強く感じました。来場されていた高橋町議会議長様や小川西中教頭先生ともお話ししましたが、本校も地域の活性化に役立っていけたら良いなと職員一同、考えております。結果は本校陸上部が準優勝、職員チームが9位でした。大会翌日の本日、参加職員は無事に出勤しています。
余熱いまだ冷めやらず(将来構想委員会の活動)
先週1月30日(木)、梅野先生による職員研修会を実施しました。研修会終了後、若手の先生方が梅野先生を囲んで、色々質問をさせていただいたのは別掲の通りです。週を持ち越し、今日2月3日(月)も余熱は冷めやらずといった感じです。
※梅野弘之先生ブログ
「県立小川高校で生徒募集テーマに先生方向け講演会」https://e-mediabanks.com/2025/01/30/lecture-20/
「今の若い世代は我々昭和世代より「質問力」があるようだ」https://e-mediabanks.com/2025/01/31/lecture-21/
本日、7限終了後の16:30から、将来構想委員会の会議の招集がかかりました。メインのメンバーは、杉戸高校さん来校時の職員研修会参加の先生方、梅野先生ご講演終了時の質疑応答に加わった先生方になります。一般的に学校の教育活動は、時期ごとの決まった学校行事も多く、既存の校内組織はルーティンワークをこなすのに精一杯である事が多いと思います。本校では、校務のブラッシュアップを目指し、昨年末に自薦他薦を問わず、委員を募ったところ、応じてくれたのは、なんと13名もの先生方。
今日も熱い議論が交わされました。毎日の小さな努力が積み重なり、気がつけば小川高校が素晴らしい学び舎になる予感を強く感じています。
「人は城、人は石垣、人は堀~」(個別相談会実施しました・小川町スポーツ賞表彰式参加しました)
本日、2月1日(土)は個別相談会の実施日。管理職と教務担当者中心で対応致しました。来校頂いた皆様には最後の最後まで、本校を進路の選択肢に加えて頂き、感謝申し上げます。3月の入学許可候補者説明会で、再び皆様にお会いできる事、楽しみにしております。
午前の業務を終え、午後からは「小川町スポーツ賞」の表彰式出席のため、リリック(小川町中央公民館)へ。今年度インターハイに出場した陸上部と少林寺拳法部の生徒、合計6名を表彰して頂きました。町スポーツ協会の瀬川会長様をはじめ理事会の皆様には格別のご配慮を頂戴し、心より感謝申し上げます。島田町長様、高橋町議会議長様、小林教育長様、教育委員会生涯学習課の磯田課長様をはじめとする地元小川町の皆様にも本校教育活動への温かい応援の言葉を頂戴致しました。生徒の自己実現の追求とともに、自分以外の周囲のために努力できる人材の育成に、今後も精進してまいります。