埼玉県立小川高等学校長 黒澤拓也
小川高校は令和10(2028)年度に創立100周年を迎える伝統校です。前身の埼玉県立小川高等女学校時代より、比企地方の中核校として、地域の皆様から、厚い信頼と大きな期待を寄せられ、今日まで2万4千名を超える人材を輩出してきました。伝統校に相応しい恵まれた施設と落ち着いた教育環境、熱心な指導陣のもと、生徒たちは真剣な眼差しで学習活動をはじめとする高校生活に取り組んでいます。
本校では、令和元年度から地元小川町という身近な地域を教材とし、探究的な学びや課題解決的な学習を通じて、これからの時代に普遍的に求められる、思考力・判断力・表現力の育成を行う「おがわ学」という新たな学びを、全校をあげて取り組んでいます。身近なところから課題を見つけ、その解決に向け「考えぬく」探究的な学びは、グローバル化や情報化が進展し、多様な事柄が複雑に関連し、変化の速度が著しく、予測不能な現代社会の中で、生徒たちに自らの未来を切り拓く力をつけてくれると確信しています。
全日制課程においては、各学年に「進学選抜クラス」を1クラスと「普通クラス」4クラスを設定し、「進学選抜クラス」は特別なカリキュラムのもと、有名大学への進路実現を、「普通クラス」においては、1人1人の多様な進路に合わせた希望進路を実現すべく、丁寧な指導を心がけています。
学習活動とともに高校生活を彩るものは学校行事と部活動です。生徒会が企画運営する文化祭を中心とした学校行事は高校生活をより豊かなものにしています。30あまりの部活動の中には、全国大会や関東大会常連の部活もあり、運動部・文化部ともに多くの生徒たちが活躍しています。
定時制課程においては、働きながら学んだり、学び直しの再チャレンジとして通学したり、様々な目的や進路希望を持った生徒たちが仲間と共に学習活動に取り組んでいます。修学旅行、文化祭・体育祭などの多くの行事に加え、校内成人式など定時制課程ならではの行事も盛んです。自分の可能性に真正面からチャレンジする生徒たちが、夢の実現を目指してがんばっています。
小川高校では、生徒が多様な進路希望の実現を目指して豊かな学校生活を送っています。本校生としての充実した高校生活が一人一人の輝く未来に繋がるように、日々教育活動を展開してまいります。